1.
弱い立場の人間の視点で空間を創る。
精神的、肉体的ハンディキャップ をもった人々とも差別することなく、共に生きる社会を、建築設計を通 して実現しようとしています。
人間が支配し命令するのではなく、草・花・昆虫・鳥・動物達も、共生できる
環境を目指します。
2.
環境を破壊する素材、人間を含めた生物を絶滅させる素材は、使用しません。
地球の温暖化が叫ばれています。
第二次大戦後の50年間は、それまでの何千年にも匹敵するような文明を進歩させました。
「進化」という名の攻撃は、ますます激しくこの地球を襲っています。
子供達が近い将来、この地球で空気と水と緑を充分享受できる見通しの上で企画し、全て自然素材で設計をします。
3.
一企業、一国家、一個人にだけ奉仕するのが「建築家」ではありません。
あらゆる拘束から自由な立場で創造します。
4.
熱帯材合板を使わない、無垢の国産材と自然素材の建築を目指します。
日本は、恥ずかしながら世界一の熱帯材輸入国です。
フィリピンの森は、現在国土の25%しか残っていません。
それは日本の合板となって焼かれてしまったからです。
続いてインドネシア、マレーシアが、そして今、パプアニューギニアとソロモン諸島の森が、日本の合板となって消えようとしています。
5.
N G Oである「パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会」の運動を通して市民にアピールすると同時に、根本的に日本に十分余っている国産の木材のみを建築に用います。
このことが、地球の自然環境を守ることにもつながります。
いまや建築家も建物を創るだけでなく、一市民として、N G Oの中での活動が望まれています。